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心のポテトサラダ

道元禅師からのメッセージ

道元禅師からのメッセージ 慕古心 大本山永平寺

『慕古心(もこしん)』
時を越えて、人を超えて、語り、受け継がれ、伝えられる「真実(本当のこと)」は永遠に輝いて、いつも新しいのです。
道元禅師は、現代を生きる私たちに、「真実(本当のこと)」をたくさん教え示してくださっています。
そのひとつひとつを学び、実践することを「慕古芯」というのです。
「慕古心」とは、「永遠の真実」を探し求めることであり、「道元禅師からのメッセージ」はそのための羅針盤に他なりません。


「無常ならざるもの」
生まれたものは死に、会ったものは別れ、持ったものは失い、作ったものはこわれます。
時は矢のように去っていきます。
すべてが「無常」です。
この世において、無常ならざるものはあるのでしょうか。

「どう生きるか」
生まれて死ぬ一度の人生を、どう生きるか。
それが仏法の根本問題です。
長生きをすることが幸せでしょうか、そうでもありません。
短命で死ぬことが不幸でしょうか、そうでもありません。
問題はどう生きるかなのです。

「人生に定年はない」
人生に定年はありません。
老後も余生もないのです。
死を迎えるその一瞬までは人生の現役です。
人生の現役とは自らの人生を、悔いなく生き切る人のことです。
そこには「老い」や「死」への恐れはなく、「尊く美しい老い」と「安らかな死」があるばかりです。

「ひとの価値」
ひとの価値は、地位・財産・職業に関係ありません。
知識・能力だけでひとを評価すると、過ちを招きます。
知識を生かす心と行いこそ大切です。
ひとの価値は心と行いから生ずるのです。

「最初の一歩」
何事においても、最初の一歩を間違えると、とんでもない方向へ行ってしまいます。
仏道の修行は、自分が救われるためではなく、世のため人のためにつくすことです。
この誓願から最初の一歩を踏み出しましょう。

「はきものをそろえる」
はきものをそろえると心もそろう。
心がそろうと、はきものもそろう。
ぬぐときにそろえておくと、はくときに心がみだれない。
だれかがみだしておいたら、だまってそろえておいてあげよう。
そうすればきっと、世界中の人の心もそろうでしょう。

「正しい宗教」
自分の宗教を信じるあまり、他の宗教をそしり、果ては憎しみ争うほど愚かなことがあるでしょうか。
正しい宗教はいつの時代にも人々を照らし、平和な生き方へと導くものなのです。
宗教者同士が刃を抜いて、争うそことなどあってはなりません。

「修せざれば現われず」
「知る」ということと、「わかる」こととはちがうのです。
知ってはいても実行されなければ、わかったことにはなりません。
薬の効能書を読んだだけでは病気は治りません。
禅も実行してはじめてわかることなのです。

「仏心のめざめ」
仏心とは、自分のことはさておいても、世のため人のために、つくそうという心に他なりません。
自分を中心とするから苦しむのです。
仏心にめざめれば、苦労も生き甲斐に変わるのです。

「大自然の恵み」
米も野菜もいのちです。
肉も魚もいのちです。
これらのいのちのおかげで、私たちのいのちも生かされています。
「いただきます」、「ごちそうさま」
尊いいのちに感謝して、食事をいただきましょう。

「佛教の戒め」
生きものを殺さないとみずからに誓います。
与えられないものをむさぼり取らないと、みずからに誓います。
欲するままにみだらな行いをしないと、みずからに誓います。
嘘をつかないとみずからに誓います。
無明なる酒を飲まないとみずからに誓います。

「足ることを知る心」
貧しいことが善でもありません。
豊かなことが悪でもありません。
貧富にかかわらず、貪欲の心がおこるとき、人は美しい心を失います。
仏心とは、足ることを知る心のことです。

「仏道の祈り」
奇跡が起きることを望んだり、超能力を得ることを祈ったり、事業の利益を祈願する宗教もありますが、仏教は、世を導き、人を助けることを願う宗教です。
仏道の祈りは、親がわが子を思う祈りと同じなのです。

「仏法は坐禅」
仏法は坐禅です。
坐禅はお釈迦さまのお悟りの姿です。
身を正し、息を整え、静かに座る。
あなたも座ってみませんか。

「美しい地球よ永遠に」
満天の星が輝く宇宙よ!
母なる太陽を慕いつつ、今日も銀河空間を渡る美しい地球よ!
地球は青い一顆の明珠・・・
一千、一万、一億、一兆年、無量百千万億阿僧祗劫無限大。
美しい地球よ永遠に!

「十方三世一切仏(じーほーさんしーいーしーふー)。
諸尊菩薩摩訶薩(しーそんぶーさーもーこーさー)。
摩訶般若波羅蜜(もーこーほーじゃほーろーみー)。」

『道元禅師のみ教えより』
道元禅師は、現代に生きる私たちに「布施」というメッセージを伝えておられます。
「布施」といえば、お坊さまにさしあげる金銭と考えがちですが、それだけではありません。
たとえば、豊かな自然を残すために地球の資源を節約し、つつましい生活を送れば、残った資源は子孫への「布施」となります。
そのことを道元禅師は、『一銭一草の財をも布施すべし、此世侘世(しせたせ)の善根を兆(きざ)す』と述べておられます。
言い換えれば、「一円のお金や、一本の草木を布施する行いが今日から未来への幸福の根となるのですよ」、「大宇宙、全地球、そして全世界の生きとし生けるものすべての幸福を願い、その実現に努力しましょう」とすすめておられるのです。
道元禅師のおみちびきにしたがい、私たちはもう一度、自分の生き方を見直してみようではありませんか。


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